SUPER VINTAGEでは、北欧を中心としたプレステージヴィンテージ家具、日本の有田からは美術調度品、フランス・パリからはデヴィッド・リンチ氏のオリジナル石版画と、幅広いアイテムを取り扱っております。




前回に引き続き今回もその数あるアイテムの中から、注目を集めているアイテムをご紹介いたします。




1つ目の作品は、フィン・ユールが   1946年にデザインした、イージーチェア Model: BO59です。



 

このチェアはデンマークのBovirke社によって発表されたチェアで、Bovirke社は1950〜1960年代、特にフィン・ユールやアルネ・ヴォッダーの作品を製作したことで知られており木材を精密に加工する技術力の高さから、細部にまで一寸の妥協も許さないユールからも高い信頼を得ていました。




Bovirke社が製造した家具はどれもその技術力の高さと美しさ、そしてわずか20年弱の期間にしか製造をされなかった希少性から、ヴィンテージコレクターの間で競争が高まっていることでも有名です。



 

このチェアは“Westermanns kaminstol” もしくは、”Fireplace chair”という愛称でも知られており、ユールならではの彫刻のように丁寧に削り出された無垢材のアームや、座面下の貫のXの接合部分が特徴的で大変美しい、ユールの人気モデルです。





 


フレームの組み方には大変な技術力を見てとることができ、硬い無垢材であることを忘れてしまいそうなほど滑らかに柔らかく削り出されたフレームは、実際に触れると思わず息を呑んでしまう排他的な美しさがあります。






 

2つ目にご紹介する作品は、アルネ・ヤコブセンが1958年にデザインしたアームチェア Model:3320、通称「スワンチェア」です。




 

スワンチェアは、1958年にコペンハーゲンのSASロイヤルホテル(現:ラディソンコレクションホテル)のロビーやラウンジエリアのためにデザインしたラウンジチェアとして知られています。



 

日本では「スワンチェア」という名前で有名ですが、正式名称は「スワン(白鳥)」であり、発売当初から現在に至るまで、フリッツ・ハンセン社にて製造されています。



曲線のみで構成されるシンプルで特徴的なシェルのフォルムは、見る者に有機的でソフトな印象を与えます。




スワンチェアは実際に座ってみると椅子全体にに包み込まれるような安心感があり、ふっくらとした曲線の座面がしっかりと体にフィットし、羽のように優しく膨らんだアームは程よい高さのため自然な体勢で両腕を預けることができます。


 


 


 


圧倒的なビジュアルと快適さを兼ね備えたこのデザインは、時代の流れを一切感じさせないまさにモダニズムの巨匠と言われるヤコブセンの魅力が詰まった作品ですね。




ぜひ皆様、一度ご自身の目でコンシェルジュルームにてその魅力をご堪能ください。

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