今回は、現存する伊万里の有田焼の希少性についてご紹介します。
SUPER VINTAGEの取り扱っている有田焼の中には、「古伊万里(こいまり)」と呼ばれるものが多数あります。古伊万里とは、江戸時代に焼かれた古い伊万里焼を指す呼び名のことです。また、伊万里焼は、有田(佐賀県有田町)を中心とする肥前国(現在の佐賀県および長崎県)で生産された磁器の総称です。
1603年 – 1868年の江戸時代の期間に焼かれた器が、一寸の欠けや、ダメージがない状態で保存されていることは非常に珍しく、保存状態の良いものは既にコレクターの手に渡り世に出回らないものも数多くあります。
また、この時代の古伊万里の中には緑の塗料が使用されていることが稀にあります。
このとろみのある緑色の塗料は、現存する有田焼では非常に珍しく、古伊万里の中でも「青古伊万里」と呼ばれ、希少性の高さが有名となっています。
また、古伊万里以外にも「古赤絵(こあかえ)」と呼ばれる焼き物もございます。古赤絵とは、古伊万里よりもさらに古い時代の、明時代・万暦年間(1573~1620)以前に景徳鎮民窯で作られたと考えられている古式の五彩磁器のことを指します。
今から約450年以上も前に焼かれた焼き物が代々人の手を渡って大切に扱われ、現在に至るまで保管されてきたことを考えると、それだけでもいかに有田焼がかつてより骨董美術品として高い価値を持っていたかがわかります。
また、その絵柄も400年以上前に描かれたとは思えないほどの繊細な筆遣い・色使いで成功に描かれており、絵描き職人の腕の凄さもさることながら、この時代にここまで繊細でハイクオリティな絵筆があったことにも驚きを隠せません。
日本人の生真面目さ、繊細さ、スキルの高さがこうした歴史からも感じられますね。
こうした希少な有田焼をコンシェルジュルームでは皆様の目で見て、手で触れることのできる状態でご案内を差し上げております。
またとないこの機会、皆様ぜひコンシェルジュルームへ足をお運びくださいませ。