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品番:VT042
サイズ:W92×D86×H90×SH41×AH60cm
デザイナー名:Hans J Wegner/ハンス・J・ウェグナー
メーカー名:AP Stolen /APストーレン
デザイン年:1951年
製造番号:AP19
言わずと知れたウェグナーの名作チェアAP19、通称「ベアチェア」。
包み込まれるような座り心地で、座る方の体格に関わらずまたどんな姿勢でも受け止めてくれる他に類のない特別なイージーチェアです。
現在はPPモブラーから復刻版が制作されていますが、こちらは1951年〜1977年の僅かな期間のみ製作されていたAPストーレン製のビンテージ品です。
前に大きく飛び出したアーム部分とハイバックの背もたれは存在感のある佇まいであり、その最高の座り心地はまさにウェグナー作品の中で傑作の作品と言えるでしょう。
ウェグナーが生涯で500種以上の椅子をデザインした中でも、このパパベアはウェグナー自身大変気に入っており、
彼が晩年を過ごした老人ホームにパパベアを持ち込んで愛用していたそうです。最期に選んだ椅子はパパベアでした。
こちらの商品は買付地デンマークにて、2022年10月に「kvadrat(クヴァドラ)」社の「Hallingdal 65/153」に張り替え済みです。
Hallingdalシリーズは、1965年に家具・テキスタイルのデザイナーNanna Ditzelによりデザインされ誕生した非常に優れた耐久性をもつ家具用ファブリックです。Hallingdal 65は、ウールとビスコースで作られており、耐久性と柔軟性に優れたウールと色に輝きと深みを添えるビスコースは、お互いによく補いあう素材です。紡ぐ前に両方の素材を先染めすることで、ファブリックに豊かな質感がうまれています。
Hans.J. Wegner(デンマーク・1914-2007)/ハンス・J・ウェグナーについて
ウェグナーは、1914年に靴職人を父にデンマークとドイツの国境の町トゥナーに生まれました。家具職人 H.F スタルベアーグの元で家具を学び、17歳で家具職人の資格を取得。3年後にコペンハーゲンに移り、1936年から1938年まで工芸スクールに在籍した後、デザイナーとしての活動を開始しました。1940年、ウェグナーはアルネ・ヤコブセンとエリック・ムラーが担当する、オーフース市市庁舎の建築プロジェクトに参加し、そこに納める家具をデザインしたことでも知られています。またデニッシュデザイン界に大きな貢献を残した家具工房 ヨハネス・ハンセン社との協働もこの年に始まりました。
デンマークデザイン界において、最も創造性と独創性に溢れれたデザイナーであるウェグナーは椅子の巨匠として知られ、500脚以上の椅子をデザインしています。そしてその多くが現在名作として、国際的に高い評価を受けています。
「デニッシュモダンと言われるあの独特のスタイルはどのように作られたのか」と、デンマーク国外の人々から頻繁に聞かれていたウェグナーは、これに対して「デザインをより純粋なものにしていくプロセスによって作られたのだと思います。私にとってそれは、よりシンプルにしていく作業。4本の脚、座面、背、アーム、そしてそれをつなぐフレームというように、必要最小限なところまで、無駄をそぎ落とすということなのです。」と答えており、シンプルな美と機能性を追求し、その家具の核となるもの、その家具の本質ともいえるべきものを露わにしていく。これが、ウェグナーが後世に遺した最も大きな功績と言えます。