• アルネ・ヤコブセン/エッグチェア 3316
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アルネ・ヤコブセン/エッグチェア 3316

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品番:VT031
サイズ:W88×D75×H105×SH43×AH57cm
デザイナー名:Arne Jacobsen/アルネ・ヤコブセン
メーカー名:Fritz Hansen/フリッツ・ハンセン
デザイン年:1958年
製造番号:FH3316

SASロイヤルホテルのロビースペースのためにデザインされた、北欧デザインを代表する作品のひとつであるエッグチェア。
ヤコブセンはエッグチェア完成までの間、彫刻家のように、自身のガレージでワイヤーと石膏を使用した試作を繰り返し、シェルの完璧なフォルムを追及していました。当時では画期的だった発泡ウレタンを加工して使用し、その左右を囲まれたフォルムが特徴的で人間の体をやさしく包みこみ快適で安心感のある座り心地をご体感いただけます。
今日、エッグチェアはヤコブセンの偉業を象徴するアイテムの1つとして、またスカンジナビアのクラフツマンシップの記念碑的な作品として世界中で認識されています。

Arne Jacobsen (デンマーク・1902-1971) /アルネ ・ヤコブセンについて
コペンハーゲンで育ったアルネ・ヤコブセンは子供の頃、自身の寝室に貼られていた装飾的なビクトリア朝の壁紙を白いペンキで塗りつぶしたと言われています。幼い時から、彼は壁を典型的な幼稚な絵で埋め尽くしたり、華やかな壁紙を子供っぽい青色で塗ったりはせず、部屋の壁全体を白く塗ることに決めたのです。
現代でこそ白い壁は一般的に親しまれていますが、20世紀初頭の当時には白い壁はまだ決して一般的なものではなく、彼は最初から時代を先取りした革新的な美的感覚を持っていたといえるでしょう。
その後は画家を目指していたヤコブセンでしたが、父親の反対を受け家を出て旅客船の船員として働くも、船酔いが克服できず離職します。
その後友人の建築家、フレミング・ラッセンに絵の才能をいかせる建築の道を勧められ、その才能を開花させました。1929年にはラッセンと共にコンペに向けてモダニズムの形式をとった未来の家を発表し、この発表によりモダニズムの旗手の一人としてデンマーク国内において一躍注目を集め、同年に事務所を設立しました。1934年には、初期の代表作となるベルビュービーチ沿いの「ベラヴィスタ集合住宅」を設計したことでも知られています。
1940年、デンマークがナチスドイツによって占領されると、迫害を恐れスウェーデンへ亡命。第二次大戦終了までを過ごし、戦後は積極的なデザイン活動を再開しました。
ヤコブセンの家具デザインの多くがモダン様式の手本になっており、彼の最も知られた作品は1955年のセブンチェアは1963年ルイス・モーレイの有名なクリスティーン・キーラーのヌード写真において使用されたことでも有名です。(実際に写真で使用されたチェアは実は本物のセブンチェアではなく模造品であったそうですが、この一件によりセブンチェアが爆発的な人気と知名度を獲得したことにより、暗黙したと言われています。)
彼の代表的な作品は、スカンジナビア空港ビル、デンマーク国立銀行、ラディソンSASロイヤルホテルなどの建築に加えて、その建築を構成するにあたり製作されたさまざまな家具などがあります。「アントチェア(1952)」や「セブンチェア(1955)」は世界で最も販売数が多い椅子と言われており、その他にも1958年に製作された「スワンチェア」や「エッグチェア」も、今も世界中で愛されています。

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