今回のブログでは、モーエンセンのデザインした2種類のレザーソファ Model: 2213 / 2207をご紹介いたします。





 

Model : 2213は脚以外をレザーで覆った贅沢なソファです。



 

「作った家具を確認するには、自分で実際に使ってみるのが一番」というモーエンセンの考え方から、1958年に自邸のためにデザインされました。

 



 

モーエンセンはこのソファ以外にも、よく自分がデザインした家具をメーカーへ持ち込む前に彼の実験場(家)に持ち込み、試していました。

 

 

彼は自邸を好んで「実験場」と呼んでおり、自身がデザインした実験用の新しいチェアやソファが来ると、家族全員でそれを試すことにしていたのです。

 

 


自邸のソファ2213に寝そべるボーエ・モーエンセン。

 

 

 

 

子供達はソファの上で跳ねたり、家具の周りで遊んだり、全員でダイニングチェアに掛けたりと、

 

 

ありふれた家庭の毎日の生活に耐え得る強度や使い心地を確認して初めて、モーエンセンは家具メーカーに持ち込んでいました。




 

 

 

2213ソファの原型は18世紀からの伝統様式ソファであり、モーエンセンはそれをリデザインして現在のかたちになるまで何度も修正を加え続け完成しています。



ソファの中でもクッション部分は直接的に荷重がかかるため、一番劣化し安いパーツ。

 

そんなパーツを容易にメンテナンスができるようにと、モーエンセンは全てのクッションの裏面に中材を取り出せるファスナーを取り付けています。

 

 

 

 

クッションの中材に劣化やへたりを感じたら、中材を取り出し叩いて空気を入れることで、ある程度復元できるため長く使えるようになっています。



こうした心配りも、庶民の味方と言われるモーエンセンらしさを感じますね。



現在では世界中の政府関係建造物や大使館で使用されており、実は日本でも京都迎賓館で同ソファが使用されています。




 

 

そしてこのソファと同じラインとして、モーエンセンは1963年にこの 2207 クラブチェアをデザインしています。

 

 


デザインの特徴でもある、背部分からアームに繋がる曲線は、ボーエ・モーエンセンの師匠であるコーア・クリントが1920年代にデザインしたソファに影響を受けており、更に開発を重ねて完成に至ったと言われています。



その上品なデザインと佇まいから、こちらも世界の多数大使館やエグゼクティブオフィスなどで愛用されています。




その心地よい座り心地を、ぜひSUPER VINTAGEのコンシェルジュルームにて体験しにいらしてください。

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