皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年最初のブログでは、言わずと知れたモーエンス・コッホの代表作、ブックケースについてご紹介いたします。
このブックケースは実は元々、1928年にコッホが自邸の小さな書斎で使うためにデザインをしたものでした。
当時としては画期的であったモジュールシステムを採用し、扉や棚、引き出し等の様々なパーツを用いることで収納物に合わせて調整できるよう設計され、デザインから4年後の1932年、製造元であるルド・ラスムスセン社より販売が開始されました。
この様々な組み合わせが可能なブックケースは、まさにクリントの下で学んだデザイン哲学を体現したモーエンス・コッホの最高傑作と言える名作。
発表から80年以上たった現在も、世界中で書棚の最高峰として君臨し続けています。
メーカーであるルド・ラスムスセン社はデンマークで最も古い歴史を持つ家具工房です。
デンマークのクラフトマンシップの象徴ともいわれ、デンマーク王室御用達・デンマーク家具の最高峰として知られています。
同社は公共施設の家具や個人家具の双方において、モーエンス・コッホ、ヨルゲン・ルドラスムスセン、コーア・クリント、モーエンス・ラッセン、ポール・ケアホルムなどのデンマークを代表するデザイナーの家具を製作してきました。
ポール・ケアホルムの自邸や、同じくデンマークを代表する家具メーカーであるPPモプラーの会長室などでもラスムスセン社の家具が使用されており、デンマークにおける同社への絶対的な信頼感・尊敬が感じられます。
ルド・ラスムッセン社は140年以上続いた老舗工房でしたが、2016年に惜しまれつつもあえなく閉鎖しました。
1944年以降はFDBモブラーで社も製作されていましたが、現在はカール・ハンセン社でその技術が受け継がれ現在も製作されています。
SUPER VINTAGEでお取り扱いしているブックケースは、デザイン当初のルド・ラスムスセン社製作のものになります。
ぜひその本物の迫力と美しさを、皆様コンシェルジュルームにてご覧になってください。